2008年06月11日

オリセット蚊帳

先日のガイアの夜明けでは、住友化学のオリセット蚊帳が取り上げられてました。

オリセット蚊帳というのは、ピレスピロイド系農薬を糸に織り込んだ殺虫効果を持つ蚊帳です。
この蚊帳に蚊が触れると死に至りますが、人間には無害、と住友化学では謳っています。

マラリア発生を押さえるために、住友化学がユニセフやアフリカ政府に売却したものを、住民に無償で提供し、さらに現地での雇用を生み出すために、現地工場での生産もされています。
この蚊帳、糸に薬を織り込んでいるため、効果は5年間も続くのだそう。

一般の反応は、日本の企業が国際貢献! 素晴らしい、というものが多いようですね。
でも、どうして、普通の蚊帳ではダメなのでしょう?

ガイアの番組内で住友化学の担当者が「普通の蚊帳ではダメなんです」との発言に、「おおっ、理由は?」とちょっと身をのりだしたものの、どうしてダメなのか結局きちんとした説明はありませんでした。

農薬蚊帳の配布に反対している団体もあります。

製品には「手を触れたら洗うように」という注意書きがついているそうですが、番組内では、子ども達はベッドの上に蚊帳を垂らし、それに持たれて勉強している様子や、蚊帳を開閉している様子は映しだされているものの、手洗いをしている場面は皆無。
番組の主旨が違う、といってしまえばそれまででしょうが、注意書きに即した取扱いをしているようには見えませんでした。
そもそも、地域によっては触ったたびに手洗いできるような水もないと思うのですが。

小さな子どもを抱いたお母さんが蚊帳を扱っている場面もありましたが、その手でお乳をあげたりしていたら…。

マラリアは5才以下の乳幼児の死亡率が多いため、農薬蚊帳を使うのは子ども達。
マラリアの被害は防げても、大人より薬の影響が強い子ども達に、本当に薬害の心配はないのでしょうか…。